液晶モニター、ゲーミングモニター、PCモニター、そしてテレビなど、モニターを持ち運べるケースの布地を紹介します。

当初の開発から約2年・・・実は紆余曲折して現在の布地に至りました。

最初はキルティング

キルティングは、布や織物の上にステッチや縫い目を施し、複数の層を組み合わせる手法です。キルティングは、暖かさや保護を提供するために、毛布や布団、クッションなどのアイテムに広く使用されています。

キルティングは、見た目の美しさだけでなく、布の層をしっかりと結びつけ、耐久性と断熱性を向上させる役割も果たします。また、キルティングにはクリエイティブな自由度があり、布の色やパターン、ステッチの種類などを自由に組み合わせることができます。

耐久性や保護性を考えた時に一番に浮かびました。そして取り扱いが容易なことも重要でした。さらにコットンのキルティングを選ぶことで、静電気に関してもクリアします。綿や麻などの天然素材は静電気が起こりにくいアイテムです。

・・・ブラウン管時代の印象で、モニターに静電気が起こるイメージがあります。ブラウン管ほどではなくても、ディスプレイ装置は、静電気の影響を受けやすい性質を持っています。という意味で、モニターのカバーには静電気に強い素材を選択しました。

しかし！！！

キルティングのイメージがやはりガジェット男子に響かず、素材を変える決意をしました！以下こだわりの素材たち！

ナイロン100%

使用している布地は「ナイロンオックス」です。タテ糸・ヨコ糸にナイロンの糸の太さ210デニールを使用したオックス組織の布地です。
撥水だけでなく、裏面にアクリルコーティング(防水)を施しており、カバンなどの袋物にはもちろん、幅広い資材用途で活躍する布地です。

カバンや袋物には最も使用されやすいナイロンです。

ナイロンは、耐久性や丈夫さのようなメリットも多いですが、デメリットも紹介します。

1. 吸湿性の低さ: ナイロンは吸湿性が低いため、湿度の高い環境では不快感を感じることがあります。また、汗を吸収せず、体に密着することで不快な湿気を感じることもあります。

2. 耐光性の低さ: ナイロンは太陽光に対して劣化しやすいため、長時間の直射日光にさらされると色あせや劣化が起こることがあります。特に明るい色のナイロン製品は、劣化が目立ちやすいです。

3. 熱に対する感受性: ナイロンは高温に弱いため、アイロンやドライヤーなどの熱源に長時間さらすと、変形や溶解する可能性があります。また、火気に対しても引火しやすく、燃え広がりやすい特性があります。

4. 静電気の発生: ナイロンは摩擦によって静電気を発生させやすい特性があります。このため、ナイロン製品を身につけると、他の物体や衣服との摩擦によって静電気が起こり、感電や不快感を引き起こすことがあります。

5. 環境への影響: ナイロンは石油を原料としており、製造には化学物質やエネルギーが必要です。また、ナイロン製品は生分解性が低く、自然に分解されずに環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

衣類としては布地として硬いので、着用に向きません。アウトドアなシーンでは見かけますよね。着用しない布地製品ではやはりナイロンの信頼度は高いと思います！

中布地はタブルラッセル

あんまり馴染みがない名前ですが、いがいと身近なものに使われています。

リュックの肩にかかる部分や、スポーツシューズなどにも使われています。大きな特徴は

• 通気性が高い
• 厚みがあるのに軽い
• クッション性に優れている

ことですが、実は機能面ももちろん採用したかったことなのですが、

ミシンで縫えること

このことが一番この生地を選んだ理由です。

ディスプレイ面の保護を考えた時に、発泡緩衝材を思い浮かべました。あやゆるディバイスケースに入っております。クッション性も軽さも取り扱いもしやすいのですが、この製品の場合、ミシンで縫えることが意外と重要でした。コストはかかりますが、タブルラッセルの布地で生産しています。

裏地は制電ニット

「制電ニット」は、静電気を防ぐために作られた特殊な素材や加工を施したニット素材のことを指します。通常のポリエステル・ニット素材は静電気を帯びやすく、物に触れたり摩擦を起こすと静電気が発生することがあります。裏地は直接画面に触れる場所。こだわりの制電ニットを使用しています。

ちょっと柔らかくて取り扱いが難しいのですが、これに変えたら、ケースの軽さがより一層アップしました。軽いケースだけれども丈夫さも兼ね備えておりますので、ぜひお試しください。

ALL日本製の素材でできています。

縫えるし、洗濯できる

この二つのワードは当たり前すぎてピンとこない方が多いかもしれません。ながーく使うものはこの二つの条件を容易にクリアしていることって、案外重要と思います。その条件を容易にクリアしている「ディスプレイモニター用キャリングケース」

けれども注意として、

・布製のケースは衝撃からモニター本体を守り抜くことはできません。また衝撃でのモニター本体の保証はできません。ご了承ください。

・このケースは洗濯できる素材ですが、撥水加工が損なわれる場合があるのでご注意ください。

・ナイロンやポリエステルは熱に弱い素材です。縮みや変形のおそれがあるので、高温でのアイロンや乾燥機などは避けてください。

これらのことに注意していただければ、カスタム可能なケースと思います。

ここにポケットつけたい！のような後付けも可能です。後から縫えるメリットもございます。

気軽に相談してくださいね