E AND I CREATIONS

修理がつなぐモノと人の絆

LINEで送る
Pocket

 

モニターケースの製品保証期間5年間、無償修理します

 

修理の意義

 

使い捨てが当たり前となった現代社会において、「できるだけ永く使うもの」とは何でしょうか。私たちは無意識のうちに安価な製品を購入し、短期間で廃棄してしまう習慣に陥っています。しかし、この習慣は本当に私たちや社会、そして地球にとって良いものなのでしょうか。

最近、製品保証について考える機会があり、「モノの寿命」と「修理」について改めて思いを巡らせました。今回は、これらのテーマについて私の考えを述べたいと思います。

 

日本の伝統文化に見る修理の美学

 

繕いの文化、金継ぎと刺し子

 

日本には古くから「繕い」の文化が存在します。金継ぎや刺し子などの伝統技法は、単なる修理を超えて新たな価値を生み出す芸術です。これらの技法は世界的にも珍しく、日本の誇るべき文化遺産と言えるでしょう。

割れた陶器を金で繋ぐ金継ぎや、布地を美しく補強する刺し子。これらの技法は、傷や破損を隠すのではなく、むしろそれを際立たせることで、モノの歴史と価値を高めています。

 

継ぎ接ぎのメリット

 

継ぎ接ぎ修理には、以下のようなメリットがあります:

  1. 耐久性の向上: 特に布製品において、消耗しやすい箇所を補強することで全体的な丈夫さが増します。
  2. 個性の創出: 修理の跡が独特の模様となり、世界に一つだけの製品に生まれ変わります。
  3. 温もりの付加: 手作業による修理は、製品に人の温もりを宿します。
  4. 持続可能性: 修理を通じて製品寿命を延ばすことは、環境負荷の軽減につながります。

これらのメリットは、単に製品の寿命を延ばすだけでなく、モノに対する愛着や価値観を変える力を持っています。

 

ディスプレイモニターケースの継ぎ接ぎ修理サービス

 

E AND I CREATIONSでは、ディスプレイモニター用キャリングケースを製造・販売していますが、その設計思想に「修理のしやすさ」を重視しています。

持ち運びに特化した製品は、多少不恰好になっても、その機能は変わりません。弊社のモニターケースは、他の消耗製品と違い、長く使えることを想定して素材を選んでいます。劣化しやすいポリウレタンやポリエチレンのような化学的な緩衝材を使わず、弾力性のある布地を選んでいます。

この選択には大きな利点があります。その生地は容易に縫えるため、継ぎ接ぎ修理がしやすいのが特徴なのです。

 

・・・実は、弊社に修理を依頼しなくても、糸と針があれば誰でも簡単な修理ができるんです。これは、ユーザーの皆さんに「修理する喜び」を体験していただける機会でもあります。

 

 

修理を通して紡ぐ、モノと人との絆

 

修理はコミュニケーション

 

私たちは修理を単なるサービスではなく、お客様とのコミュニケーションの機会と捉えています。製品の使用体験や改善点など、お客様の声を直接伺えることは、私たちにとって貴重な財産となります。

例えば、あるお客様から「ケースの角が擦れやすい」というフィードバックをいただいたことがあります。このご指摘を基に、その部分の素材を変更し、より耐久性の高い製品に改良することができました。このように、修理を通じたコミュニケーションは、製品改良の重要な機会となっているのです。

 

消耗品との違い

 

モニターケース類は外的要因による損傷を受けやすく、多くは消耗品として扱われがちです。しかし、適切な修理を行うことで、製品寿命を大幅に延ばすことができます。これは、サステナブルな消費行動を支援する重要な要素となります。

私たちの製品は、「消耗品」ではなく「長く付き合えるパートナー」として設計されています。ちょっとした傷や破れは、むしろその製品の歴史を物語る「勲章」として捉えることができるのではないでしょうか。

 

サステナブルな暮らしとのつながり

 

修理を通じて、私たちはより持続可能なライフスタイルを実現できます。「安かろう悪かろう」の製品ではなく、長期使用に耐える高品質な製品を選択することが、これからの時代には求められるでしょう。

それは単に「モノを長く使う」ということだけではありません。修理を通じて、モノへの愛着を深め、「大量生産・大量消費」の価値観から脱却する機会にもなるのです。

 

修理を通じて、モノと人の関係性を再定義する

 

修理の未来

 

今後の修理サービスにおいては、製品の素材や構造がますます重要になると考えられます。

これまでよく見られた問題として:

  • 電化製品の計画的陳腐化
  • 未使用時の劣化(靴のポリウレタン素材など)

これらの問題に対処するためには、あらかじめ修理可能性を考慮した製品設計が不可欠です。いちブランドとして<修理しやすさ>を製品設計の重要な要素として位置づける必要があります。

 

永く使うモノが増える社会に向けて

修理を通じて、私たちはモノを大切にする心を養い、サステナブルな社会の実現に貢献できます。高品質で長寿命な製品を選び、適切なメンテナンスを行うことで、私たち一人一人が持続可能な未来への一歩を踏み出すことができるのです。

修理は単なる物理的な行為ではありません。それは、モノと人との関係性を見直し、より豊かで持続可能な生活を創造する機会なのです。皆さんも、大切なモノとの新しい関係性を探ってみませんか?

カスタムメイド承っています

カスタムメイドも承っています

ゲーミングモニター、スピーカーケース等幅広く対応しており、映像音響配信現場のオペレーターの視点で厳選した素材や、使い心地にもこだわっています。カスタムメイドのご相談などお気軽にご連絡ください。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問い合わせ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    クイズ

    この記事を書いた人

    遠藤 愛子

    実用的なものばかり作るハンドメイド・クリエイター 兼 音響オペレーター

    カスタムメイドでスピーカーのケースやディスプレイモニター用キャリングケースを製作しています。趣味はクラフトビールと音楽。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。

    LINEで送る
    Pocket

    関連記事RELATED ARTICLE

    カスタムメイドの問い合わせはこちら

    カスタムメイド カスタムメイド arrow_right
    PAGE TOP