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根性論は古い?それでも根性で乗り切った1ヶ月

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昭和世代には根性論がありました。あの頃の根性論は結構ハードな印象で、「嫌なことを根性で乗り切る」という要素が強かったように思います。

嫌なことかどうかは価値観でしかないのですが、「いいこと」を根性で乗り切るとは言い難いですよね。いいことも多いですが、決していいことばかりではない作業の方が多いので、根性が必要になるわけです。

今年になって縫製の仕事が舞い込み、「ど根性」で乗り切ることにコミットしました。1月はほとんどの時間を製作に費やし、ブログの更新もできませんでした。

スピーカーのケースをたくさん作っていた経験

縫製で最初に根性を発揮したのがスピーカーケースでした。ケース作りを専門でやっていたわけでは無いので、手探りで製作しました。

最初は家庭用ミシンしか持っていなくて、針を折りまくりながら作業していました。ある日限界が来て職業用ミシンを買いました。ミシンでこんなに作業効率が違うのだと感心したことを覚えています。力があるってすごいことですよ。

帆布で作っていたので厚みも出てくるし、ケース自体大きいので重たさも増します。縫っていると重力とミシンの力のバランスを感覚で調整しながら試行錯誤の連続でした。でもそれが経験となって、ものを作ることの肥になっているんですよね。気が付けば50個以上のケースが出来上がっていました。

モニターケースも大量に作る

実際モニターケースも何個も作りました。開発途上のものはいろんなパターンが必要です。概ね最初からこの型が閃いておりましたが、使っていくうちに内側のポケットや中生地を入れたり、マチありを追加したりと、開発の過程があるわけです。

生地で製作してあるものは保護性においての限界はありますが、長く使用できるような工夫もたくさん施してあります。劣化などしない素材で作ってあるので、その辺りは保証いたします!!

大量に作る時の工程

大量生産では工程が最も重要なことと思います。できるだけ同じ作業に集中する方が効率が良かったりします。生地の裁断はやはり集中した方が良かったり、ミシンを使う場合はどうしても糸調子や糸の掛け替えに時間を要します。今日は裏地だけとか今日は表地だけとか一つの作業に集中することにしました。

工夫したこと

今回着物の帯をトートバッグにするお仕事をしていたのですが、着物の帯は結構硬く扱いにくいのです。もちろん帯は解いてあります。トートバッグにするのに、縫った後に開いておくのですが、アイロンを使ってもちゃんと開いてくれません。そこで<寝押し>で型押しします。

持ち手にも装飾をつけるということで、真っ直ぐにつける技も編み出しました。最近はtiktokなどで縫製の技が紹介されているので、たくさん見てアイデアを覚えていたことも幸いしました。便利な世の中と思います。

体験の積み重ねが根性

そんな大量生産の免疫がついたのも昔の自分がその時の根性を発揮したことが今につながっています。昔の自分にありがとうです。

それでも製作物は最初はバラバラでも組み上がっていく感じがいいのですよね。ものづくりの醍醐味のひとつと思います。出来上がった時の爽快感はものづくりでしか味わえません!!

実際手を動かし、効率を考えたり、工夫したりする経験の積み重ねが財産になるんですよね。

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    この記事を書いた人

    遠藤 愛子

    実用的なものばかり作るハンドメイド・クリエイター 兼 音響オペレーター

    カスタムメイドでスピーカーのケースやディスプレイモニター用キャリングケースを製作しています。趣味はクラフトビールと音楽。

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