楽に運べる!?ディスプレイモニター用キャリングケース 〜製品開発エピソード〜
こんにちは!E AND I CREATIONSの遠藤です
今回は、E AND I CREATIONSの看板商品、ディスプレイモニター用キャリングケースができるまでにどんなことがあったのか?
気になる製品の開発エピソードをお届けします。
目次
そもそも裏方の技術屋さん
個人的な話になりますが、私は、長年映像配信業界の音響の仕事をしています。
それで、モニターやスピーカーを運ぶことが多く、梱包や運ぶときの効率を良くしたいな〜…という思いが製品開発のきっかけになりました。
映像配信業界は必ずモニターが必要になります。私もはじめて携わった時にはとても驚きました。こんなにもモニターの数が必要なのかと。
たくさんのモニターが必要です
実際何に使っていると申しますと、モニターは監視の意味があります。
放送では、画面切り替えのタイミングや進行を確認したり、コメントを確認したり、ゲーム画面を確認したりと数もサイズも本当に様々なんです。そして現場の規模感によっても変わります。私は主にeスポーツを主体とするゲームコンテンツの番組配信に関わっています。そのゲームが何のゲーム機を使っているかによっても変わります。例えば、スマホアプリだったり、スイッチやプレステだったり、アーケードゲームだったりとです。スイッチやプレステ、パソコンでするゲームはそれを映すモニターが必要になるので、そうなると何十台も必要になります。
解決策を考えました
現場で使用するモニターにも大小様々なサイズがあり、そのモニターを一つ一つ梱包して持ち運ぶことになります。それらすべてを梱包材で包むのも一苦労、機材ケースに入れれば梱包は楽になりますが、代わりにとても重くなってしまい、1人1台しか持てなくて……とにかく時間と労力が必要な現場です。
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- ソフトケースを使い、複数のモニターを一気に運べるといいのではないか?
- 得意の裁縫で現場の負担を減らせないか?
- 事前作業で時間と労力を削られてしまう現状をなんとかできないか?
専門の機材のハードケースは重いし、場所も取るから、ソフトケースにすれば重量を軽減できるし、そうすれば何個か一気に持ち運ぶことができるかも?PAをしていた時代に隙間時間を使ってスピーカーケースをたくさん内職していた経験もあり、ミシンでケースを作ることを得意としていました。得意の裁縫でなんとかなるのでは…と考えてできたのが、試作品1号。
実際に試作したものを現場で使ってもらい、現場からのリクエストを元に改良を重ねて今のディスプレイモニター用キャリングケースが完成しました。これを使って、1人4台のモニターを一気に運べるようになりました!
そんなこんなで、現場のみなさまにも重宝されて使われることが当たり前になりました。さらにご好評いただいた事もあって、より多くのみなさまにも使っていただき、便利さを味わってほしいという思いで商品化することにしました。
手前味噌になってしまうのですが、本当に便利なので、同じような悩みを持つみなさまにもぜひぜひ使っていただきたいです!!
製品のコンセプトとして
「シンプルな作りで、簡単に取り付け、取り外しができる(所要時間:約3秒)」
取り外し方法は、極めて簡単でバックルを外して上にめくるだけです。両脇が5cm幅のマジックテープになっているので、モニターのサイズに合わせて幅を固定することもできます。一度固定すれば、以降はマジックテープを外さなくても、脱着可能です。もちろん、収納時も被せてバックルをつけるだけの簡単作業です。3ポイントで取り付けができます。
従来だと養生テープで纏めていたコード類などの付属品も一緒に収納できるので作業が手早くなりますし、コード類は端子によって複数あるので一緒にしまえるとなくす心配もなくなります。
少しでも便利なものや作業効率のいいものを使って、働く人の負担を減らしたい。それが私の願いでもあります。買って使用していただいた感想のフィードバックを頂きながら、みなさまのニーズに更に応えていきたいと思っています。
eスポーツを応援しています
開発のきっかけとなった、eスポーツ業界は今後も規模が拡大していますので、モニター台数を多く使う業界だからこそ運搬用ケースの需要があると思っています。eスポーツ業界以外でも小規模の配信現場や収録現場などでも活用いただける商品となると思います。
最終的には、日常でも使ってもらえるような定番の商品になるのが目標です。
以上、製品開発エピソードでした。
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